V.分譲地販売代行プロジェクト
これまで私は自分からお願いして、仕事を請けることをしなかった。 しかし、この案件だけは、あえて自分からやらせて欲しいと提案した。 なぜかと言うと、皆が諦めていたから。 私はこのような案件ほど、燃えてくるタイプなのだ(笑) では、今回の案件はどんな内容なのか。 9年前に販売を開始した240区画の分譲地。 当初は、調整区域の大型開発地としてずいぶん話題になった。 それから9年後の今、住宅地43区画が在庫として残っている。 その他、商業施設用地(地図右下部分)も空地のまま。 しかもここ2、3年の売れ行きはわずか数区画・・・ 片手で数える程度しかない。 このペースで、年に2区画売れたとしても20年以上もかかる計算だ。 私は事もあろうに、この案件を完売させる無謀な計画を頼まれてもいないのに、 勝手に考え、売主である不動産業者に提案した。 まずは第一弾として、住宅地31区画の販売プロジェクトがスタートした。 |
売れ残りの土地を売却することほど困難なことはありません。
建物をつけて建売販売できれば何とかなりますが、今の状況では更なる資金投入も難しい…
だから、土地だけで販売するしか方法はありません。
しかも、数年前から限定価格として4区画だけ980万円で告知していたのですが、その効果は 全くなく、わずか1区画が売れただけ。
その他にも、いくつかの問題がありました。
まず、第一に価格を下げて告知しないで欲しいということです。
980万円の区画でも売れないのに、1200万以上の区画を土地だけで売れるはずがありません。
第二に、この会社は営業マンがまったくいないということでした。
お客様を集めたところで、接客する人、追客する人がいないのです。
このような状況の中で、この物件を欲しいと思う人はどんな人なのか?
その人達をどうやって集めたらいいのか?
そして、どうやって売ったらいいのか?
私は悩みに悩み、ある一つの結論に達しました。
まず、集め方としては建物を安く企画して、それを前面に出してセット価格で集客する。
私はこれまで、ローコスト住宅を多く手がけてきたことで、そのノウハウは持っていましたので、地元の工務店に話を持ちかけ、再三の交渉の末、プランが完成しました。
それがこちらです。
次に、売り方としては販売代理方式としました。
せっかく集めても、営業の対応次第ではまったく売れないということもあります。
私は、成功報酬で営業マンのバイトを雇い、当日の対応法をマニュアル化し、徹底的に教え込んだのです。
本来であれば、私がここまで時間をかけてやることはしません。
しかし、この会社の社長と何度か話すうちに私は『なんとかしてあげたい』と思うようになり、自分の持っている力をすべて注入し、どうせならここまでやろうと決意したのです。
当日は7月3連休の猛暑の中、30組の来場。 土地しかない・・・しかも、9年前から販売している分譲地のイベントに30組の集客ができるなんて思ってもみませんでした。 さらに、当日だけで5件の購入申込となりました。 |
予想以上の集客、申込に驚いています。 ここ数年、住宅の着工数減に伴い、土地の動きも少なくなり非常に厳しい状況でしたが、 実際にやってみて、やり方次第ではお客様はいるもんだなというのを実感しました。 中村さんは以前から知っていたということもあり、今回お願いしたのですが、改めて 経験、知識の深さに驚きました。 集客する為に必要な事、販売する為に準備しておく事。 やはり、このくらい考えて実施しなくてはならないということも勉強になったような気がします。 弊社のような営業マンのいない会社は、多少高くても 成果報酬型で対応してくれるのは本当に助かります。 営業マンを抱えて莫大な固定費をかけ続けるより、今の不動産市場を考えれば マッチしていると感じました。 今後も引き続きお願い致します。 青森県弘前市 不動産業 I・T様 |
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